郵カブちゃん(≧▽≦)
今所有してる車両の中でも一番熱く語りたいバイクです(笑)
初めましてのブログにも書きましたが、隼までではないもののカブ系のバイクにハマってからずっと気になり憧れてたバイクでした。
スーパーカブといえばビジネスバイクの代名詞でコアなファンが多い事で有名。その中でもこの現行型以前の車両、MD90郵政カブは特殊すぎる存在なんです。
先ず早い話が郵便バイクです。誰しもが街や自宅近くで目にしてる事でしょう。
しかしこのバイクって市販されてない上に郵政専用設計で普通のスーパーカブとは異なる所がわんさとあるんです。
今となってはMD110ってのが現行型で新聞屋さんが使うスーパーカブ110プロと中身はほぼ一緒になってますけどね。
郵政カブ、貰っちゃった‼
ウチの郵カブって実は貰い物です(^^;
某SNSのグループ内で郵政払い下げ車両を保有されてた方が居らして、その方から長年保有していたけど大切にしてくれる人に譲りたいとの申し出があったんですよね。
そこで手を挙げ、本当に有難い事に譲って頂ける運びとなったのです。
本当に嬉しかった。譲ってくれた方もコイツが元気に走る姿を見たかった事だろう。 心の底から満足行く形に仕上げて譲ってくれた方に見て頂きたい!
その一心でITOH、初めてのバイクレストアにチャレンジしたのでした(^^)
郵政カブをレストアする
先ずは各部を綺麗にして徹底的にバラしてみる。
頂いた当初は長年の保管で堆積した埃や汚れが目立ったけど、少し触っただけで極上の車両だって事が分かった。
そのまま足りない部品を買って組み上げるのも全然アリだったけど…自分的にそれは何か違う。もっとこう…色々弄りたいねん(笑)
って事で、先ずは色を塗る事に(^^)
赤い部分は本来なら“郵政レッド”って専用色なんだけど、敢えて少しオリジナルからは違くしたくてソリッドの赤に塗ってみる。
ホームセンターで売ってる2液式ウレタン塗料、本当に良い仕事をしてくれた♪
MD90、専用設計故の弱点
車体や外装のレストアがひと段落してエンジンや駆動系に手を付けて行くと、いよいよ壁に当たり始めました。
郵政専用設計の弱点。それはズバリ汎用性の無さでした。
一番はエンジン。この車体は1991年製でこの年代を含むキャブレターを使用するカブ系エンジンは1981年以降はさほど大きく変わらず部品の流用にも融通が効いて非常に弄り易いエンジンです。あくまで自分調べだけどね(;´Д`)
しかしMD90だけは何故か1960年代に設計されたエンジンをそのまま使っているのです。
それ故に、部品が豊富な81年以降のエンジンでは可能なボアアップや純正部品流用に最近流行りの中華エンジンへのスワップといった楽しい事が出来ないんです💦
なるべく元々の部品は全て使った上でレストアを完結させたかったから部品かき集めましたよね(^^;
しかしそこは郵政。ヤフオクや通販じゃ調達困難でも普通にホンダの販売店でメーカー在庫アリで買えました。結局部品の調達にあまり困らなかったかな。さすが郵政だぜ!
でも純正の専用品しか使えないし社外品はほぼ無いってのは自分的には弱点だなー。
駆動チェーンは耐久性重視で普通のカブより1サイズ太い設計だからスプロケもほぼ専用品で弄る上での自由度がホント無い…
そんなんだからカブは一台じゃ足りない!w
カブの沼にハマる方々が複数台所有する気持ちが痛いほどわかりました(笑)
レストアを通して見えたMD90の特異性
部品調達の壁を越え、各所に手を付け始まったら出るわ出るわ特殊部位(笑)
MD90にはグリップヒーターが標準装備されています。その電源はと言うと…ACジェネレーターの中にグリップヒーター専用のコイルが独立してる。比較的大きい使用電力の為か他の系統と完全に独立させてるんですよね。グリップヒーター。
そしてキャブには電気式ヒーター(もっと古い年代だと排ガスを使用したヒーター)が内蔵さていてその電源も独立した専用のコイル。それに加えて温度センサー付きのヒーターコントロールユニットも搭載。
こんな環境でもスパイクタイヤさえ履いてれば全く問題なく普通に走れます♪
故障リスクを分散させた設計かつどんな環境でも、例えそれが極寒の地でもこのバイクで確実に手紙を送り届ける!そんな意気込みが伺えます♪
本気すぎてもう変態の領域
外装面で特に目立つのは鞄を掛けるだけの為に設計されたフロント回り。テレスコピックサスにバーハンドル、鞄に隠れないようにとハンドル上部に高々とマウントされたヘッドライトとウインカー。その上、ウインカーにはカッチンカッチン鳴るウインカーブザーまで標準装備。
最高かよ。ずっと愛でてたいわ
もっと細かい事言えば搭載する荷物の重量を予め想定して車体の傾きを2段階に変えれるサイドスタンド
豪雪地帯でチェーンを履かせた時に干渉を避ける為、2段階に高さ調整出来るフロントフェンダー
集配課と保貯課で使い分ける2種類の形状の郵政専用設計リアキャリア。ちなみにウチのは保貯課キャリア
しかもキャリアのマウント方法がスーパーカブと全然違くて明らかに高荷重仕様…
もうお腹イッパイ。これ以上何を求めろと…
究極のカブと言われる由縁を存分に堪能できました(笑)
郵政カブに乗ってみて
実際に乗ってみるとなおの事、その特殊な出で立ちが良くわかります
まずビックリしたのがこの3速ミッション
1・2・4です3速だけどこりゃ1・2・4(笑)
1速と2速はローギアード気味で軽快に発進からシフトアップ出来ます。しかし3速が離れすぎてる。
これは察するに、超荷重状態からの~1速=お隣の家まで行くのに丁度良い。2速=3~4件先の家まで行くのに丁度良い。3速=配達エリアから局までの幹線道路移動に丁度良い。
…そんな気がしてならないギア比なんですよね(^^;
ノーマルサスは柔らか過ぎる気がするんだけど何故か底突きする感じが全くしない。
大荷物載せて走っても操縦性が全然変わらない。いついかなる状況でも“普通”を保ってる。実はコレって結構凄い事。
今は主に通勤やチョイ乗りでの運用ですが、こうして憧れのバイクに年中毎日のように乗ってるのって贅沢ですね(^^;
郵政カブに限らず、カブってホント乗って楽しい弄って楽しい飽きないバイクです(^^)
郵政カブ故の悩み
郵政カブ故の悩み。そう。そこはこれに尽きる。
本職様からの熱い視線が気になる。
ホント二度見ばっかされるwww
ちなみに“マジモンの箱”もカブ仲間から頂いちゃって保有してたりする。コレはイベント用だな(笑)