仲間内で「レースに出たい!」そう思い始めてから行動に移すまでホント早かった
先ずは何より皆で乗れるマシンを用意しよう。そう思い立ってからマシンを作り上げて行くまでの記録です(^^)
前回、仲間内の皆でミニモト耐久レースに出よう!という記事を上げました
そう。私たちはマシンを作る段階からレースを楽しんでました(^^)
先ずはマシンを入手しよう!
ミニモト(原付)耐久レースで使う車両はそれぞれレースのレギュレーションによって違いますが、大体は市販車で90cc以下なら何でも良いのです。
バッチバチ走ってに勝ちに行くなら2ストのオフロードバイクが良いでしょう。しかしそれでは無難でツマラナイんじゃね?と思っちゃう捻くれた僕ら(笑)
それに今はそういうバイクは希少で高いし…そこで当初はスーパーカブを引っ張ってきてゴリゴリに改造する気でいました。
しかしここで思い出したのです。私の親戚が買った原付、乗らなくなって弟の所に行ったは良いがそこでも軒先で放置されてたような気が…
HONDA ベンリィCL50
まんまと極上のベース車両を引っ張ってくる事に成功しましたw
コイツがレース車両に化けるとは最初に買った親戚もそれを引き継いだ弟も完全に想定外だったろうなー(;´∀`)
そして仲間内での定例飲み会の場でベース車両の発表を行いました。監督と綿密に打ち合わせを行った上で、リアクション芸担当のメンバーには一切の事実を知らせずに…
もう最高のお披露目会でしたねwww
こうして私たちのレース活動は静かにスタートを切るのでした(^^)
マシン、作るよ!
ぶっちゃけこのままでも良かった気もするけどそこはオトナの遊び。徹底して理想的なカッコイイマシンに仕上げちゃおう!
打合せをしてそこで出た改造のポイントは
・タンクは赤に
・タンクエンブレムはヴィンテージな感じのホンダウイングマークに変更
・ゴツいオフロードタイヤ
・オフ車らしい前後異径ホイール
・フロントはアップフェンダーに
・リアは潔いフェンダーレス
・ゼッケンプレートの装着
・アップマフラー化
テーマはズバリ【ミニヴィンテージモトクロス】
そこからはマシン制作に於いての役割分担。みんな住む所が離れているのでいつでもウチで作業出来るワケじゃないから。パートパートで分けて各自で制作して次の定例会で組み上げる事としました。
私の担当は車体周り
色々外した後だけど私の手元に残ったのはこんな状態。
後はタイヤ・ホイール担当とタンク塗装担当に分かれてそれぞれの部位は各自の作業。コイツが完成するのはまた皆が集まった時に♪
ちなみに外した保安部品や要らないフェンダーなんかは全部ヤフオクで売ってこれから必要になる部品の資金へ。古い希少車だから需要もあり、車体に関しては実質タダで改造出来たんじゃないかな(^^;;
フェンダーをダウンからアップに
やっぱりオフ車と言えばアップフェンダーっしよ!
それも今回はヴィンテージモトクロスを意識したデザインになるから、監督からのリクエストでステンレス製のフェンダーを入れます(^^)
しかし元がダウンフェンダーだからすんなりとは行かない
三ツ又の下部にネジ山のある穴が2つとハンドルロックのブラケットに穴が1つ。何とかこれを使って鉄板を曲げて叩いてフェンダーステーを自作しました。
地味だけどなかなか苦労したな💧
要らないモノは徹底的に排除
レース専用車にするなら保安部品は勿論、配線関係も要らなくなるから徹底的に除去しました。
これでハンドル周りも超〜スッキリ♪
ただ、配線はただ切っただけじゃなく絶縁はシッカリやりましょう。
そんな時は電気工事用の絶縁端子を使うのが楽だし確実ですね!
ゼッケンプレートを付ける
これはレースに出る上で必要不可欠なモノではありますが元々は想定されてないモノ。
フロントは配管用クランプを使って簡単に出来たけどサイドはどうやって固定しようか頭を悩ませしましたね。
取り付けが貧弱だとリアタイヤに巻き込まれるかもしれない。まぁ、ある程度妥協しつつも表から見る分には無難に付きましたね(^^;;
エンジンガードを付ける
オフロードバイクにはあると助かるエンジンガードも横置きエンジンでは想定外。
しかし探すとあるモンですねー!後々分かったのは障害物との接触からのエンジン保護と言うよりか、泥除け的な効果が大きかった。
フロントタイヤが巻き上げた泥がエンジンに付きにくくなりましたね。空冷エンジンだから泥が付き過ぎると冷却出来なくなっちゃうからそれは結構重要。思わぬ効果にニンマリですw
スプロケットを変更する
4スト50ccは非力だ!ってのは乗らなくても分かる。どうせパワー無くてトップスピードなんて伸びないから思い切ってリアのスプロケットをデカくしてみる。しかし間違ったヤツ買っちゃって…取り付けボルト穴の位置が全然違う(T ^ T)
でも何かイケそうな気がしたので新たに取り付け穴を開けてみる。どうせ非力だし真円で回ればOK‼︎
実際レースが終わってから見ても一切問題なかったからこれでヨシw
その他、ポン付け出来る部品を付けとく
リアショックはウチに有った荒巻スプリングのテキトーなヤツにしといてマフラーも純正品のアップマフラーに。
この純正マフラーの見た目ホント大好き♪
忘れちゃいけない基本整備
改造にばかり目が行きがちですが、基本的な整備ほど重要なチューニングは無いっす。
キャブのオーバーホールからハンドルステムやスイングアームも全部バラしてグリスアップしてブレーキ周りも整備。
ここまでやって万全の状態にします(^^)
さぁこれで私が担当するパートはひとまず完成♪
あと仲間内で集まって各自持ってきた部品を組んで終わり!
ミニモト耐久車両、完成!
タンク部門は2液式ウレタンスプレー使用のれっきとしたウレタン塗装✨ メチャクチャ塗装のクオリティ高くてビックリでした♪
タイヤホイール部門は後輪にリトルカブの14インチホイールを流用してゴツいオフロードタイヤを前後に♪ 本格的なオフロードタイヤじゃレアサイズだったろうけどおかげでビシッと決まった!!
良い感じの出来栄えに一同感激でしたね(^^)
プラクティスを繰り返して仕上げて行く
さぁマシンは完成した事だし早速走りに行ってみよう!!
記念すべき初走行ではリアショックがクソ過ぎて超軽量マシンなのにコーナーをまともに曲がれない&少しのギャップで突き上げてその度にボディーブロー食らう事が発覚(笑)
やっぱりテキトーにその辺に転がってたサスじゃダメですね(;´∀`)
そしてステップゴムがポロポロ外れて危なすぎる!!初走行はちょっぴり苦い感じにはなったけどダメな所を洗い出すという意味で大きな収穫がありました。
2回目のプラクティスでは前回ダメだったリアショックをキタコのやつを購入して交換。ステップもアルミステップバーを入れてみた
うん!ステップは踏み込める安心感が倍増したし、リアショックも段違いに良くなってマトモに走れるようになった!
けどまだリアが硬いかな💦
3回目のプラクティスでは柔らかいのになぜか底突きしない不思議なリアショックを入れてみた。そう。ウチの郵政カブMD90のリアショックです
もうコレが大正解でメチャクチャしなやかに動く!!よく見ると何気にSHOWA製なんですよねMD90のリアショックって(;^ω^)
ちなみにキタコのショックは郵カブに頂きっ♪結果的にWIN-WINで良かった(笑)
ようやく完成を迎える
お次はレース会場である山形県の銀山サーキットに持ち込んで予め様子を見ておく事に。
ここでもバッチリでしたね!
上り坂はパワー無くてさすがに失速するけど、タイトコーナーや下り坂は恐怖を覚えるほど過激に攻め込める!!
しかし、過激に走れるって事はマシンにも相応の負荷が掛かるので…ステップバーが根元から曲がり、非力だからってビードストッパー付けないでいたら見事にタイヤとホイールがスリップしてチューブからバルブが千切れた。
ステップは補強プレートを溶接して絶対曲がらないようにガチガチに固めた。そしてバルブが千切れたリアホイールには新たに穴を開けてビードストッパーが付くようにした。
そして、仲間からレギュレーションの隙を突いたお目立ちアイテムを付けてほしいと頼まれて…
前代未聞のゼッケンプレート貫通2連ホーンを付けて本当の完成を迎えるwww
いやー。この一連のマシンメイクも本当に楽しかった!
自分たちのレース活動はこの時点から始まってたんだなぁ…って改めて実感します(^^)
またコイツを皆で乗る日が来るのが待ち遠しい(^^)