❷セロー225エンデューロ適正化チューン〜フロントフォークのセッティング

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前回に続き、今回はセロー225WEのフロントフォークをセッティングします♪

…とは言ってもコイツのフロントフォークは減衰力やプリロードなどの調整機構が一切無いんですよね( ̄▽ ̄;)

 

まぁ、その前に先ずはフォークオイルが漏れてたので分解からのシール交換です。

 

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ちなみにココからのオイル漏れは1月1日に発見しました。とんだお年玉だぜっw

あ、フロントフォークのオーバーホールについては割愛しますね。ちょっとネットで調べるだけでわんさか情報が出てきたので(笑)

 

しかし、あまりその情報には出て来ない事で私なりのポイントとしてはフロントフォークを分解する時に緩めるべきボルト類は全て車体をリフトアップする前に緩めとく…って事かな!勿論、オイルが漏れ出て来ない範囲で固着を解除する程度に!

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硬いボルトはフォーク抜いた後じゃバイスとかでガッチリ抑えてないと本体ごと回っちゃって緩めるのに難儀したりするんですよね💧

車体に付いたままなら何も難儀する事なく緩みますから、後がラクなんです♪

 

分解したら各所の汚れを綺麗にして替えるべきモノを替えてササっと組み上げましょ♪

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ちなみに1年前に逆側もオイル漏れからのオーバーホールやりましたがスライドメタルの類は全然減ってなかったし、何ならオイルも全くヘタってなかった。なので今回もオイルシールとダストシールだけの交換です。

 

さて。オイルシールとダストシールの組付けまで終わってフォークオイルの充填&油面調整に入りますが今回のセッティングはここから!

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まず、フロントフォークは構造的に油面から上の空間は空気があるだけで密閉されています。フォークがストロークすると長さが縮むワケで、この空間の長さが縮むんですよね。すると密閉された空間にある空気が圧縮されながら縮むので…

 

油面が高いと空間が少なく、少ないストロークでもすぐに高圧になる

油面が低いと空間が大きく、長くストロークさせないと空気が高圧にならない

 

これを利用してストローク後半でスプリング以外でもサスペンションとしての反発力を調整出来るんです。

一切の調整機構を持たないセロー225WEでもこれなら調整可能なんですよね♪

 

今までは走っていて、いわゆる「奥での踏ん張り」ってヤツが足りなく感じていたので今回は油面を上げてみます。

しかし油面変更というセッティングはまだ経験した事ないから、試しに去年組んだ標準油面で組んだフォーク(油面147mm)と今回試しに20mmアップ(油面127mm)を手で押して比べてみると…

全然違う

 

20mmアップの方は明らかにストローク後半が硬い。しかし20mmアップは油面変更を体感してみたかっただけなんで今回は両側とも5mmアップの142mmで組み上げました。

組み上がって地に下ろした感じも断然、以前よりストロークにコシが出た感じで走るのが楽しみです♪

 

 

また今回は特に不満無かったからやらなかったけどフォークオイルの番手を変えれば全体の減衰力を変更出来るし、フォークをバラして構造を理解すればプリロード調整も出来るな!って思いました。

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プリロード調整するにはフォークキャップを開けるとすぐに出てくるスペーサーとスプリングアッパーシート。このスプリングアッパーシートを追加する形ならプリロードもUP方向になら調整出来ますね♪

大きく変えたいならスプリング変更かスペーサーの変更になるでしょうけど。

 

 

あとこれは番外編だけどスプリングアッパーシートにスラストベアリングを挟んでプリロードUPなんてのも良いかも!

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スプリングって伸び縮みする時に僅かに回転するモノだから。スラストベアリングでその回転を吸収させればストロークが初期の動き出しから滑らかになるんじゃね?って思い付きました♪

 

したっけ、セロー乗りには結構知れたチューニングのようで( ̄▽ ̄;)…皆考える事は一緒なんですねw 

機会あったらコレも試してみたいです♪

 

とりあえず纏めると調整機構の無いセローのフロントフォークでも

・油面変更でストローク時の硬さを変えられる

・フォークオイル変更で減衰力(圧/伸の両方均等に)を変えられる

・スプリングにスペーサーやスラストベアリング追加でプリロードも変えられる

 

何だ。アフターパーツに頼らなくても工夫で色々出来るじゃん♪

も~これだからバイク弄りは面白い!

 

ひとまず、フロントフォーク周りはこれで

 

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ヨシ!ヨシ!!

 

次回はタイヤ&駆動系についてお送りします♪