初めてのハードエンデューロ

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2020年7月4・5日に開催されたCGCハードエンデューロ選手権 信州大町大会

私の記念すべき初ハードエンデューロになりました。結果だけ先に言うとDNF(Did Not Finish)…そう。1周すら出来ませんでした( ノД`)

 

 

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出発はレース前日の昼間。宮城県から山形・新潟経由の日本海周りで長野県入り。東北地方は暑いくらいの快晴で心配になりましたが長野はしっかり雨で安心しました。

長距離遠征でのレースなのに雨を切望するとかって狂ってる…大会に来る観客を含めた大半の人も雨を期待してたと思う。ホント、ハードエンデューロって狂ってるwww

 

 

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コレは信州大町チャレンジフィールドの名所【チャレンジヒル

下見の時点で軽く水が流下するほどのマディ具合。もう期待しかありませんね!(オカシイ

 

 

私の参加したクラスは【さわやかクラス】初・中級者向けのクラスでスタート後の名も無きセクション?の渋滞でしばし足止め…渋滞のド真ん中はホント進まない! 

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しかしそれを尻目に後方スタート組の上手い人達は脇から巧みに隙を狙ってクリアして行く…コレは慣れの問題もあるんだろうな💧 

それにしても、この渋滞の中ではマシン同士の接触や「足にフロントタイヤ当たってるんですけど…」とか隣の人が急に倒れ込んで来たりとか普段じゃ有り得ない事が当たり前で少々眩暈がしたw

 

 

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上手い人達が一瞬でも僅かに空いたラインを華麗に突いてクリアして行くのを見て覚えて、少々強引にラインを手繰り寄せて一瞬の隙を突いて一気にクリア! スロットル全開の鬼半クラで後輪の泥を飛ばしてトラクションを稼ぐ。。。後ろに居た人、ゴメンナサイ

 

 

ハードエンデユーロという舞台を走るのはこれが初だったんですが、それ以外にもここまで酷いマディな土の上を走るのも初めてでした。ココまで来るといつもの感覚じゃタイヤが全然グリップしない。しかし走ってるうちに徐々に感覚を掴めてきました。

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スロットルがカチッッ‼って言うまで開ける…いわゆるカチ開けですね。そして回転数が落ちないように&駆動力が過剰にならないようにクラッチで調整する。

ジャジャ馬な2スト250ccでコレやるのはなかなか怖いんだけど…当日はこの乗り方がベストマッチ‼ タイヤに付着した泥を遠心力でブッ飛ばしてブロックのエッジで路面を掻き毟る。これがまた面白いくらい登る!それに加えて2スト250ccで全開でブン回せるなんて最高過ぎる…

 

 

軽いガレ場や横に置かれた土管超えなんかは難なくスルスルと。むしろ普通にグリップするから安心するw しかし、微妙に一筋縄に行かなかったのが縦に置かれたタイヤ超え…

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手前の助走区間がゲロマディで難しい上に縦タイヤもやたら滑る! 2度目のアタックでこれまたスロットルカチ開けを使って超える事は超えたけどリアタイヤが横滑りしてグシャッと…まぁ、いいんです超えられればw

ちなみに、↑の画像でリアタイヤには殆ど泥が詰まってないのが確認出来ます。やっぱり怖がらずに思い切った操作するのは重要。。。

 

 

その後、地味な恐怖を味わいます…それは下り坂。勿論ドロでチュルチュルの💧

フロントタイヤにはブリジストンのX20…一応マディには強いタイヤだけど遠心力で泥を飛ばせずロックさせると滑り落ちる。しかもその前の縦タイヤ超えでブレーキレバーを曲げてしまって人間ABSを駆使しようにも繊細な操作が出来ない💦

転倒に次ぐ転倒。諦めてマシンから降りて下るもマシンは滑り落ち人間もグリップが効かず滑り落ちるwwwこの時点でかなりの体力と飲料水を消費…

 

そこからの登りは意を決したカチ開けヒルクライムで難なく登れた。これほどまでに最悪な路面でもありえないグリップと登坂力を発揮するんだけど…これは初めての体験。脳が混乱してマシンを信じ切れずだいぶ足踏みしてしまった。

 

無駄に時間と体力と水を消費して熱中症になりかけ「そろそろヤバい。仕上がってしまう!」って余念が頭を過って集中力が途切れてしまった。セクションを繋ぐ少し谷側にキャンバーの付いた移動路で滑落。リアフェンダーとタイヤの間にガッツリと立木が入り込んじゃって尚且つマシンはフロントが山側…マシンを斜面を登るように引き抜かないと脱出不能。。。だけどそんな体力はもう残ってない( ノД`)

 

無理すれば行けたかもしれないけど流石に命は掛けれない。その時点でDNF(Did Not Finish)を選択する事としました。今は社会的な責任ある立場だけに正しい選択だったとは思ってる。でも素直に悔しいモンは悔しいよねw

 

しかし完走出来なかったからこそ、そこから得られた反省と課題は大きな収穫だった。次こそは周回出来る気しかしない。よほどの事が無い限りDNFは無い。そう思えるくらいまた走りたいし悔しくも楽しかったし今後の目標も出来た! わざわざエントリーフィー払って長距離移動して悪天候の中ボコボコにヤラれて満身創痍で帰ってくるのに何だこの有り様は。一体ドコで道を踏み外してこんな変態になったんだろうwww

 

 

 

しかしこれでレースが終わったワケじゃない。

次のクラス【ミニG-NET】にもダブルエントリーしててその為に郵政カブを突貫オフロード仕様に仕上げて来てたのです。 …とは言いつつ、このクラスは参加費無料のエキシビジョンレース。ガチで勝ちに行っても全力でウケ狙いに行っても良いのです。

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ハードエンデューロ界隈ではビジバイ(ビジネスバイク)が何故か流行っててその流行りに乗ったワケです。ちなみに↑の画像で奥を走ってる白いヘルメットの方はフリースタイルモトクロス界のレジェンドDAICEさんです…一緒に走ってるだなんて有り得ない💦

 

 

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コレ、レース中の一コマです。出前機が素晴らしい蕎麦屋のカブをみんなで協力して丘に引き上げてます… ちなみに手前に写ってるメイドさんは85㏄モトクロッサーでとんでもない勢いと速さで駆け抜け優勝した後に戻ってきてネタ枠を見守ってました。いや、貴方もネタなんだけど。情報量が多すぎる

 

 

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私もオフロード界の著名人らに混ざってひたすら何台ものビジバイを引き上げた後、落ち着いた頃に郵カブを引き上げて貰いました。そこで「郵政、持ちやすい!」と謎のお墨付きを頂き誠に光栄でした。

もう一度言います。これレース中ですwww

 

 

いやー。もうホント楽しかった!ここまで来ると祭りですね。お祭り(奇祭…

CGCハードエンデューロ選手権がここまで人気なのも十分納得でした(笑)

 

来年も出るぞ♪ 来年こそは1周ッッ‼