私の郵政カブは年に2回もタイヤ交換します。それはとんでもない距離を走るってワケではなく、年中バイク通勤で東北の冬を乗り切る為‼
今回は私なりのタイヤ交換のやり方を少し、紹介したいと思います(^^)
幸いにも私の住居地でもある宮城県石巻市は海沿い故にホント雪が降らないんですよね。しかし路面は凍るし冬でもたまにはバイクで遠くに行きたいじゃん?
だから季節によってノーマルタイヤとスパイクタイヤを使い分けてます。
師匠…今シーズンの冬も宜しくお願いします(白目
まずはタイヤホイールを車体から外す
えぇ。先ずは車体からコレ、外しましょう。
今のご時世ちょっと調べりゃ何でも情報が出てきます。それにはホント自分も助けられてます。なので車体から外す作業は割愛しますねw
しかしこのような作業はある程度の技術が必要というのは当然の事。完全にバイク触ったことない技術レベルからいきなり…というのは少し難しいかも。でも皆最初はそこからなんですよね(^^;
自分もたくさん失敗しました。でもその経験あっての技術ほど貴重なモノは無いっす。
ここから先の記事はある程度の技術・知識は必要だけど私なりの「こうやったらラクにできる。自分なら」ってポイントを紹介したいと思います(^^)
私がタイヤ交換に使う道具
最低限必要なのはこんな所でしょうか。
①タイヤレバー:絶対必要。出来ればバイク用のモノがラクに作業できます。その理由は後述します。
②空気入れ:チューブタイヤなら自転車用でOK。但し【米式バルブ】に対応したモノじゃないとダメ
③エアゲージ:空気圧管理する上で必須
④バルブコアツール:いわゆる【ムシ回し】これも必須っちゃ必須。
⑤スパナ:バルブナットを外すのに使用。ナットのサイズに合ったモノを
⑥ビードクリーム:タイヤをホイールに組み付ける際の潤滑剤。ネットで代用品が多く紹介されているが何だかんだで専用品が一番無難
最低限はこんな所。エアーコンプレッサーがあればもっと楽に作業出来るし、自作ツールでこんなのがあると作業性がUPして結構便利だったりする
タイヤ交換用の【井ゲタ】です。私が作ったモノは可変型で普段はコンパクトに収納できるし21インチのオフ車のフロントから10インチのミニモトまで対応。更にはビードブレーカーを組み合わせる事も可能な自慢の一品ですw
この井ゲタを使うことで、ホイールを地面に置いた際にハブやスプロケットの出っ張ってる部分を逃がす事が出来るので安定した状態で作業が出来るようになります。
ちなみにビードブレーカーはチューブレスタイヤのビード落としの際に使用します。コレが有ると無いでは作業性が雲泥の差なんですよね(^^;
あと、チューブレスホイールやホイール絶対傷付けたくないマンはコレを使うと良いでしょう。
リムガードってヤツですね。私は隼のタイヤ交換で使用します。
まぁコレはあってもなくても良いかな
ホイールからタイヤを外す
さータイヤ交換らしい事やって行きましょう!
タイヤのビード部分をホイール中心部の窪みに落とします。この行為はタイヤ交換する上で重要な意味を持ちます。タイヤレバーを使用してタイヤを剥いてる時や組んで行く最中に「レバーが硬くて捲れない!」なんて時は大抵レバーの反対側のビードが上がってます。
そんな時はタイヤを全周ニギニギしてビード落としを仕切りなおすと解決します。
ちなみにチューブタイヤは手で押したり踏みつけると簡単に落ちますがチューブレスタイヤは結構マチマチ。踏んで落ちるとかレバーだけで落とせるとか諸説あるし色々工夫してやってる人も多く見ますが不安だったり確実にやるなら専用のビードブレーカーがあると確実に楽に行えますね
ビードが落ちたらビードとホイールの隙間にレバーを突っ込みビードをホイール外へ捲る。この時のポイントは全周のビードをシッカリ落とす事!それが出来てれば簡単に捲れます。出来てないのに無理するとビード内のワイヤーを損傷させて再利用不可orレバー壊したり良い事ありません。
あとはレーバー同士の距離間隔。近いと捲る回数が増えて面倒だけど確実に行けます。遠いと作業性はアップするけど力を使うしタイヤとかレバーに無駄な負荷を掛けちゃうので程々の丁度良い所で(^^;
1/3周もレバーで捲ればあとは手で行けると思います。それで片側のビードが完全に捲れたらチューブを引っ張り出して外しちゃいましょう。
あとは残った奥側のビードにレバーかけてパタンと捲る。
そしてタイヤを立てて捲れたカ所を垂直に押し込むとペロンとタイヤが外れます♪
ここまでの工程で「その通りやってるけどこんなスムーズに行かねぇよ!」なんて時は潤滑スプレーをビードに塗布するのも良いでしょう。溶剤系はゴムにダメージ与えるとか聞くからタイヤ再利用前提なら程々に…だけど。
特に寒い時期の作業で年数経ったタイヤだと硬くてそういう事やらないと外れてくれない時があったりしますね(^^;
タイヤを組み付ける
自分の場合はチューブが形を保てる程度にエアーを張ってタイヤに入れてから組み付けに入ります。そうする事でチューブが捩れる事無く作業出来ます。
そしてビードクリームを塗り込む。ここでのポイントはビード部のタイヤ内側にシッカリ塗布する事!ココがホイールへ組み付ける際に一番擦れる所なんですよね。
ホイール側にも忘れずに!ホイールにも塗っておくとエアーを張った際のビードの上り不良を防止する事が出来ます。
準備が完了したらいよいよ組み付け!
先ずはバルブを先にホイールに通してナットを浅く、浅く(ココ重要)掛けときます。
なんで重要かって言うと、チューブのバルブ付近はゴムが厚くなっていてこの厚くなった部分にビードが乗っかってしまう事があるのです。その状態で完成!なんて言っちゃったらタイヤ交換は失敗です。
ナットを浅く掛けてバルブを押し込んで確実にチューブをタイヤ内、ビードに挟まれない所まで落とし込む。コレ重要です。
したらグイグイとタイヤをホイールに押し込んで行く。
オフ車のデカいタイヤとかカブも17インチならレバー使わずともポンと入ります。郵カブの14インチは少しだけレバー使うとラクかな。
反対側のビードも最初は手や足でグイグイとホイールに押し込んで行きますがある程度の所で道具なしではもう限界ってなります。そこからが勝負っすね!
いわゆるタイヤ交換失敗の代名詞【チューブ噛みパンク】は大部分がこの最終段階で起きます。エアー入れて車体に組み付けて翌日にはタイヤがペチャンコとかメチャクチャ切ない…
その失敗をだいぶやらかして現在に至りますが今ではもうその辺りのポイント掴んだからほぼ無いかな(^^)
そのポイントは【ビードに対してレバーは出来る限り浅く掛ける】+【タイヤに対して90°以上レバーを起こさない】コレだと思ってます。
レバーを深く掛けちゃうとレバー先端がチューブに接触する面積が増えます。その状態でレバーの先端がホイールに接触するくらいレバーを起こしちゃうからレバー先端とホイールにチューブが挟まってパンクするのです。
しかし上の画像くらいまで来るともう仕上げの段階で次のレバーの掛け直しが出来ずこのまま入れるしかないんですよね。
そこで焦って必要以上にレバー起こして何とかビード入れよう!ってガンバっちゃうから失敗するんですよね(^^;
自分ならこの状態でビードが入らない!となったら入り切ってないビードをプラスチックハンマーで殴打するかアクロバティックな態勢になっちゃうけど足で踏んでみます。
すると案外あっけなく入るんですよ(^^)
あとはエアー張ってビードが正常に上がり切ったの確認して終了!
タイヤレバーにこだわってみる
タイヤ交換に必須なタイヤレバー。私がバイクのタイヤ交換で使うタイヤレバーは3本でそれも全部種類が違います。
とりあえず3本とも共通するのはバイク用で先端の厚みが薄いって事。
薄いとその分タイトな隙間に入れやすくなるから余裕を持って作業出来ます。
そして種類違いのレバー使ってるっていうのは完全に自分の趣味でありますが、作業工程で「ココはレバー外れないようにガッツリ掛けたい」って時は先端のカーブがキツめのヤツを。「タイトな隙間を攻略したい」って時はカーブの浅いヤツを…って使い分けます。
道具にこだわってみるのもなかなか面白いし確実に作業がラクになります(^^)
こうして今シーズンも冬仕様の郵カブが
ハンドルカバーは言わずもがな‼ 来年の3月あたりまではこの仕様で♪
東北在住ながら年中バイク乗りを貫く所存であります(ヘンタイ
来年も待ってろー雪山w